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都響定期

第711回定期演奏会 Aシリーズ
2011年1月24日 19:00@東京文化会館

日本管弦楽の名曲とその源流-12

西村朗/サクソフォン協奏曲「魂の内なる存在」
ジョリヴェ/ハープと室内管弦楽のための協奏曲
西村朗/幻影とマントラ
ジョリヴェ/ピアノ協奏曲

須川展也(サクソフォン)、吉野直子(ハープ)、永野英樹(ピアノ)
ヨナタン・シュトックハンマー/東京都交響楽団

プレトークから聞こうと思って早めに着いたつもりが
思いの外当日券の列が長くて間に合わず、残念。

今夜はよく知っている作品が並んだ。

まずは「魂の内なる存在」。
献呈された須川展也の有無を言わさぬ超絶技巧が凄い。
こういうのは録音聞くのと実演に接するのとでは迫力が違う。
シュトックハンマーの指揮は前回と印象は変わらず、
太字の楷書のような丁寧な演奏でしたが、
寄せては返すような趣のあるこの作品ではそれが単調さにつながっていたように感じた。

続いてジョリヴェのハープ協奏曲。
この曲でもバックが一本調子に聴こえる場面があった。
特に管楽器はもうちょっとどうにかならないものかと。
といっても曲を傷つけるほどではなく、
吉野女史のハープが作品によく合っていたこともあってなかなか良い出来だ。

幻影とマントラはこのアプローチがプラスとなって
この作品に厚みのある音響を与え、圧倒的な詠唱を演出していた。
2楽章冒頭などはCDで何度も聴いたこの曲の印象を新たにしてくれた。

ラストのピアノ協奏曲はソリスト共々少し硬いかな、
とも感じたけれど、実演で聴けるだけで満足だ。
この楽しい音楽はもっと演奏されて良いのにといつも思う。
終盤の熱狂は実演ならではのものだ。

・・・今夜は本当に来て良かった。
これだけ満足して帰ったコンサートも久し振り。

さて。このシリーズは来年から別宮貞雄に代わって
一柳慧がプロデュースすることになるそうで、
東京コンサーツのHPを覗くと2013年のこのシリーズで
彼の新作交響曲が演奏される予定らしい。

今後ともこのシーズには期待できそう。
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読響定期

第500回定期演奏会
2011年1月22日 18:00@サントリーホール

池辺晋一郎/多年生のプレリュード - オーケストラのために
リスト/ファウスト交響曲

吉田浩之(テノール)、新国立劇場合唱団(男声合唱)
下野竜也/読売日本交響楽団

今夜は池辺先生の駄洒落を聞きにプレトークから。
500回目の定期演奏会ということで
それに絡めて読響の昔話をしつつ駄洒落は4回。
この後演奏される新曲についてはとりあえず聴いてみてくれ、という感じ。

そんな池辺氏ですが、見た目と違って作品はなかなかカッコイイのです。
大河ドラマの独眼竜政宗のテーマを書いた作曲家だと言えば想像つくでしょうか。

そしてその多年生のプレリュードは
エゴパノっぽいメカニックな快感は無いものの、
明るく前へ前へ進んで行く作品で、500回の記念に相応しい音楽。
演奏に難は無かったけれど、チェレスタは音デカ過ぎではないだろうか。
晦渋な音楽ではないので、読響には折に触れて演奏して欲しい。

続くファウスト交響曲はチャイコフスキーのマンフレッド交響曲なんかと並んで
あまり得意でないけれども音響が派手なために
ナマで聴けば大抵満足してしまう作品。
この曲のファンには言いたいことがあるだろうけど(特に声楽陣)、
オケはよく鳴っていたし、下野の指揮もやり過ぎるところが無くて私には好印象でした。
今年はリストイヤーということであちこちでこの曲が演奏されるようですが、あまり興味が・・・。

この後、500回記念と言うことでアフタートークがあった。


アフタートーク

「今、オーケストラに何を求めるか?」
司会:横田弘幸(読響理事長)
出演:西村朗(作曲家)、片山杜秀(音楽評論家)、
江川紹子(ジャーナリスト)、下野竜也(読響正指揮者)

本編終了後、10分の休憩を置いて開始。
演奏後のトークなんて作曲賞の選考演奏会みたいだな、とか
腹減ったし帰ろうかな、なんて考えつつも最後まで参加してしまった。

約1時間、それぞれ面白い話を聞けたけれども
テーマの指す範囲が広すぎて、まとまった結論のようなものは無し。
ただ、同時代の作品を含む「耳慣れない音楽」を提供するのもオーケストラの存在意義の一つ、
またオーケストラは不経済な存在であるとういう点では出演者の意見は一致。

とりあえず片山先生のオタクっぽい挙動は芸なのか素なのかが気になった。

現代音楽ばかり並べるから客が来ないんだとお怒りの西村氏のために
月曜日時間があれば上野の都響定期に行きましょうかね(幻影とマントラやるよー)。

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都響定期

第710回定期演奏会 Bシリーズ
2011年1月18日 19:00@サントリーホール

日本管弦楽の名曲とその源流-11

プーランク/組曲「牝鹿」
M=A.ダルバヴィ/ヤナーチェクの作品によるオーケストラ変奏曲
権代敦彦/ゼロ - ピアノとオーケストラのための
田中カレン/アーバン・プレイヤー - チェロとオーケストラのための

向井山朋子(ピアノ)、古川展生(チェロ)
ヨナタン・シュトックハンマー/東京都交響楽団

1月の都響定期は例によって現代音楽。

まずはプーランクの牝鹿。
なんだか唐突な選曲は別宮センセーの趣味だろう。
演奏は何かもたれる感じで、明るさはあるけれど力技の単色ばかりでちょっとなぁ。
だからと言ってつまらなかったわけでもなかったけど何だろう?
このモヤモヤは聴いている私にフランス音楽はかくあるべし、
という思い込みがあっただけかもしれない。

ダルバヴィ作品は2006年サントリーホール委嘱作品で、
サマーフェスティバルでの初演を聴いている(2006.8.25、ダルバヴィ/東京フィル)。
その際にはヤナーチェクの「霧の中で」第4番(アンスネス)から続いて演奏されていた。

「霧の中で」はプログラムに記載されているようにピアノ協奏曲のアンコールではなく、
明らかにこの作品の前奏のように上手袖でこっそり演奏して
そのまま本作の演奏が始まったように記憶している。

そのときの掲示
060825_2134~0001


あの時はアンスネスが袖で弾いているものだから、
死角になって見えない位置にいた兄ちゃんが
演奏中制止を振り切って階段を下りて覗き込んでいたんだよなぁ。

今夜の演奏は作曲者自身による初演の時とは違い
陰影が立ち昇るような感触が無く一本調子にも感じられましたが、
その分ウェットになり過ぎず、
タイプの違う演奏が聴けたのは非常に嬉しい。

権代作品は東京シティフィル創立30周年記念委嘱作品。
こちらも初演(2006.2.8、向井山朋子・本名徹次/東京シティフィル)を聴いていますが、
オペラシティとサントリーの音響の違いなのか、結構印象が違った。
もちろん演奏者の違いもあるとはいえ随分と見通し良い演奏だなぁ、と。
いずれにせよ大好物の権代敦彦のトーンを堪能しました。
演奏後にステージに上がった作曲者は赤いジャケット、相変わらず派手。
初演のときはカラシ色のパンツだった。どーでもいいことばかり覚えてる。

田中カレンのアーバン・プレイヤーはUrban Prayer。Playerかと思ってた。
随分とアメリカンな音楽だなぁ、と思ったらアメリカで活動中なのね。
そのままドキュメンタリーフィルムに使えそうな耳当たりの良い音楽だった。
チェロの使い方も通俗的と言えるかもしれないけれど、
これはこれで抗い難い魅力を持った作品だと思う。
最後の弱音に飴紙チャルチャル被せたおバカさんは反省するように。

今夜ははずれ無しのコンサートだった。

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